【転職】企業研究のやり方を解説!選考段階別のやり方や情報の集め方を解説
目次
- 転職でも企業研究は必要?
- 【選考段階別】企業研究のやり方
- 選考前の企業研究のやり方
- 内定獲得後の企業研究のやり方
- 企業研究に必要な情報を集める方法
- 企業のWebサイト
- 求人広告
- 四季報
- 新聞・業界誌
- ビジネス雑誌
- 口コミサイト
- 友人・知人
- 企業研究を行う際の注意点
- まとめ
「転職するときにも企業研究は必要?」
「企業研究するための方法が知りたい」
転職を検討している人の中には、上記のような疑問を感じている人もいるでしょう。
この記事では、転職時の企業研究のやり方を「選考前」「内定後」それぞれについて解説します。おすすめの情報源7つについても詳しく説明するので、最後まで読むと「いつ、どんな風に企業研究すればよいのか」がわかります。ぜひこの記事を参考に、転職活動を成功させてください。
転職でも企業研究は必要?
転職の際にも、しっかりと企業研究を行うことが大切です。その理由は以下の2点です。
入社後に何をしたいのか明確にする
企業研究の第一の目的は、「自分が具体的に何を成し遂げたいか、どんなスキルや経験を活用したいか」を自覚することにあります。自分の意識がはっきりしていないと、採用担当者に熱意を伝えられません。
自分がその企業のどんなプロジェクトに興味があり、どのような形で貢献していきたいのかを具体的にイメージするために、企業研究が必要となります。
入社後のイメージを採用担当者に伝える
採用担当者は、あなたが具体的に何を達成したいのか、どのようなキャリアパスを歩みたいのかという明確なビジョンを知りたいと思っています。特に専門職であるエンジニアの採用は、ミスマッチを防ぐために詳細な情報が必要となるため、入社後のビジョンを採用担当者に示すことが重要です。
自身が何を達成したいのか、どのように自分を成長させたいのかを明確に伝えることで、採用担当者はあなたのキャリアビジョンを理解し、企業とあなたとのマッチングを評価することが可能となります。
【選考段階別】企業研究のやり方
企業研究は選考段階別に分けて行った方がよいと考えられます。先行前と内定獲得後で気をつけるポイントが違うためです。以下で詳しく説明します。
選考前の企業研究のやり方
選考前に集めるとよい情報は以下の4つです。
- 基本情報: 企業の正式名称、理念、代表の経歴など。
- 事業内容: 企業の商品・サービスやビジネスモデル。これらを理解することで、自分が入社後にできること・やりたいことを明確にできます。
- 業界内の立ち位置: 競合他社や強み・弱みを把握することで、企業の将来展望が見えてきます。面接で「当社の弱みを改善するにはどうしたらよいと思うか」という質問を受ける場合もあるので、十分に調べましょう。
- ビジョンや計画: 公開されている場合も多いですが、自分の頭でも考えることにより、入社後にどのように貢献できるのかをアピールする役に立ちます。
注意点として、情報は膨大に存在するため、全てを調べ尽くす必要はないということがあります。あくまでも目標は「自分はどの企業で働きたいのか」「その理由は何か」をはっきりさせることだと考え、自己分析や業界研究とのバランスを取るようにしましょう。
内定獲得後の企業研究のやり方
内定獲得後の企業研究は、あなたがその企業で働くイメージをさらに具体化し、最終的な入社決定を下すための重要なステップです。
そのためには、「貴社についてもっと詳しく知りたい」という旨を人事の方に伝え、社員さんとの対話をさせてもらうのが望ましいでしょう。できれば自分が配属を希望する部署のメンバーがよいのですが、難しければ人事の社員さんでも構いません。
ここでは、気になることを具体的に聞いてみましょう。たとえば年収、人事制度、休日などについてです。これらは内定獲得前だと少し気後れして聞きづらいことかもしれませんが、内定を獲得した後なら聞きやすいはずです。
注意点として、そもそも内定をもらった時点がゴールだと思ってしまうことが挙げられます。転職活動の疲れや、内定獲得の達成感もあるかもしれませんが、あとひと踏ん張り、入社後について具体的な質問をさせてもらうのが望ましいといえます。
企業研究に必要な情報を集める方法
ここでは、実際に企業研究に必要な情報を集める方法として、以下の7つを紹介します。
- 企業のWebサイト
- 求人広告
- 四季報
- 新聞・業界誌
- ビジネス雑誌
- 口コミサイト
- 友人・知人
方法ごとの特徴を図に表すと、次のようになります。公式な情報から個別性の高い情報まで、また定量的な情報から定性的な情報まで、方法ごとに得られる情報の質が違います。それぞれの方法の特徴を知って、上手に情報収集しましょう。
企業のWebサイト
企業の公式ウェブサイトは、その企業の活動や文化、ビジョンについてもっとも直接的な情報を得られる場所です。他の情報源と比べて「企業が社会全体に向けてアピールしたいこと」がよく現れているので、採用面接の際の中心に据えやすい情報が多く手に入るでしょう。
ただし、不都合なことは書かれていないなど、客観性に欠けることがあります。そのため、情報の確認には他の情報源と照らし合わせることも大切です。
また、新卒の採用ページは、企業が求める人材を理解するのに最適です。転職の企業研究時に「自分は新卒ではないから」と飛ばしてしまうことなく、しっかり読み込んでおきましょう。
求人広告
求人広告は、企業がどのような人材を探しているか、どのような職種があるかを知るための情報源です。企業がいま求めている技術やスキルが分かります。他の情報源に比べると、給与や休日などの待遇面に関する情報がコンパクトかつ網羅的にまとまっているのが特徴です。評価制度やキャリアパスなどの人事制度も得られることがあります。
このように、「いま求められている人材情報」「待遇面など自分の身に直接関係する情報」を得やすいのが特徴です。ただし採用を目的とした情報なので、必ずしも企業全体の情報を反映しているわけではない点に注意しましょう。たとえば、欠員の出ていない部署については求人がなされないことがあります。
四季報
四季報は、上場企業の基本情報(所在地・代表者名など)や財務データ、経営状況、業績予測などを詳しく掲載した資料で、企業の健全性・安定性・将来性を考えるための情報として有用です。
四季報には「会社四季報」と「就職四季報」があります。会社四季報は株式投資の情報源として使われることも多いのですが、転職時にも企業の将来性などを考える上で参考になるでしょう。
就活生には就職四季報が人気ですが、転職活動時にも参考になります。就職四季報には、会社の基本データや求める人材に関する情報のほか、「採用に関する項目」「待遇に関する項目」が詳しく掲載されているのが特徴です。特に転職時には、平均年収・離職率・有給消化率・残業時間などが役立つでしょう。
他の情報源と比べると、会社四季報は財務的な面からの情報が多く、就職四季報は待遇などの面の情報を得やすいという特徴があります。
新聞・業界誌
新聞や業界誌は、社会の情勢や業界のトレンドを把握するのに有効な情報源です。
新聞には現在の日本や世界の状況が毎日掲載されています。転職を考えている業界のみならず、「業界が置かれた日本や世界」といったスケールで、物事を俯瞰して考えられるという特徴があります。単発の記事であれば無料のネットニュースでも十分ですが、現在の国内外の情勢を網羅的に把握するためには、有料で新聞を購読することがおすすめです。
特に日経新聞にはビジネス寄りの情報がまとまっており、企業の新製品や提携情報、さまざまな業界の動き、経済に関連した政策情報などをチェックできます。
業界誌・業界紙は、特定業界の情報のみを取り扱ったもので、雑誌形態の「業界誌」と、新聞形式の「業界紙」(または業界新聞)があります。一例として「電波新聞」(エレクトロニクス業界)、「日本農業新聞」(農業)などです。業界誌・業界紙は、自分が志望する業界に特化した情報を深く掘り下げているので、業界研究に向いています。
このように新聞・業界誌は、他の情報源と比べると一段階広い視野からの情報を得るのに適しています。
ビジネス雑誌
ビジネス雑誌は、さまざまな企業の経営者のインタビューや専門家のコメントなどが1冊にまとめられており、色々なビジネスモデルやトレンドの動向などを効率的に理解できます。たとえば「プレジデント」「ダイヤモンド」「週刊東洋経済」などです。また「ニューズウィーク」はグローバルな観点から経済や政治に関するトピックをまとめているので、特に国際的な規模の企業を志望する場合におすすめです。
注意点としては、新聞や業界誌などと比べてトピックが偏りがち(網羅的でない)ということがあります。その時点におけるトレンドや流行を知るのに向いているといえるでしょう。
口コミサイト
口コミサイトは、企業の雰囲気や待遇、働き方などについて、現在または過去の社員からの生の声が掲載されているサイトです。他の情報源と比べると、匿名とはいえ実際に働いていた人からの声なので、入社後の環境についてリアリティのある情報が得られます。
ただし、口コミサイトへの書き込みは批判的なものが多くなりがちで、かつ社員側からの一方的な見方になっていることもあるので、鵜呑みにすることは避けるべきでしょう。あくまで参考程度に捉えることが重要です。
友人・知人
友人や知人からの情報は、実在の人物からの情報という意味では信頼性が高く、もっとも具体的なものといえるでしょう。職場の雰囲気や給与体系、上司や同僚の態度など、表には出てきにくい情報を多々得られます。
ただし、友人・知人の体験はあくまでも一例にすぎないことを忘れず、多くの情報を集めて全体像を把握することが大切です。
企業研究を行う際の注意点
ここまでにさまざまな企業研究の方法について説明してきましたが、以下に注意点をまとめておきます。
- 情報の信頼性を確認する: さまざまな情報源から企業情報を集める際には、情報の信頼性をしっかりと確認することが重要です。「情報の出どころが明確か」「最新の情報か」という2点に気をつけるとよいでしょう。特に口コミサイトやSNSの情報は、個人の主観や悪意が含まれることに注意が必要です。
- 情報を一方的に信じない: 公式サイトや求人広告などは企業が自ら発信している情報なので、その企業をよりよくアピールするための情報である可能性が高いです。客観的な視点からも情報を集めて、全体像を理解しましょう。
- 情報を幅広く集める: なるべく多くの情報源にあたることが重要です。たとえば、企業のビジョンは企業のウェブサイト、業界の動向は新聞や業界誌、働き方や組織文化は口コミサイトや友人・知人から情報を得ることで、より深く企業を理解できます。
- 定量データと定性情報を組み合わせる: 企業の財務や業績などの定量データと、組織文化や働き方などの定性情報の両方を用いて企業を分析することが重要です。感情を持った人間が働く以上、数値的なものだけでなく、雰囲気や文化といった定性的なものも重視しましょう。
これらのポイントを意識することで、より精度の高い企業研究を行うことが可能になります。多面的で正確な情報に基づいて企業を理解することで、より賢明なキャリア選択が可能となるでしょう。
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この記事では、転職時に必要な企業研究のやり方や注意点について解説しました。さまざまな情報収集が必要なので、在職中に行うのは大変かもしれませんが、よりよいキャリア構築のために頑張りましょう。自分では気づきにくい自分の強みを発掘したり、知らない企業とのマッチングの提案を受けたりするには、転職マッチングサービスを利用するのもおすすめです。
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