Next.jsとNuxt.jsの違いとは?Next.jsの特徴やメリット・デメリットを徹底解説
目次
- Next.jsとNuxt.jsの違い
- そもそもNext.jsとは?
- 画像やレンダリングを最適化できる
- ファイルベースルーティング機能が搭載されている
- ゼロコンフィグ機能が搭載されている
- その他フレームワークとの関係性
- Reactとの違い
- jQueryとの違い
- Next.js のメリット
- 環境構築がしやすい
- アプリケーションを簡単に拡張できる
- Next.js のデメリット
- 記法に依存しやすい
- 開発状況に左右される
- Next.jsの将来性
- Next.jsが普及した背景
- Next.jsを採用する企業は多い
- 就職・転職におけるNext.jsの需要
- Next.js開発者の職を探すならシーカーズポートへ相談を!
「Next.jsとNuxt.jsの違いは何?」
「Next.jsには具体的にどんな特徴があるの?」
IT・ゲーム業界に転職を考えている方の中には、Next.jsの知識が必要なのか気になる方もいるのではないでしょうか。特にNext.jsとNuxt.jsの違いを理解すれば、フロントエンドのスキルを深められ、転職活動の自己アピールにも繋がります。
本記事ではNext.jsの特徴やNuxt.jsとの違い、将来性などを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Next.jsとNuxt.jsの違い
Next.jsとNuxt.jsは、フロントエンドアプリケーションのフレームワークです。
両方ともサーバーサイドレンダリング(SSR)と静的サイト(SSG)をサポートしており、どちらも似ているように感じますが、下記のような違いがあります。
Next.js | Nuxt.js | |
ベースフレームワーク | Reactをベースにしている | Vue.jsをベースにしている |
ファイル構造 | カスタマイズできる構造 | デフォルト構造 |
コード共有 | サーバーのコードを同じファイルで書ける | サーバーのコードを分ける必要がある |
エコシステム | Reactの広範なエコシステムにアクセスできる | Vueのエコシステムにアクセスできる |
上記の違いを把握しながら、開発者はニーズやプロジェクトに応じて使い分けています。
そもそもNext.jsとは?
そもそもNext.jsとは、ReactベースのJavaScriptフレームワークです。
Reactはモダンなユーザーインターフェースを作成するためのライブラリであり、Next.jsはそのReactエコシステムを拡張して、高度な機能とパフォーマンスを提供します。
ここからは、さらに深掘りしてNext.jsの特徴3つをご紹介します。
- 画像やレンダリングを最適化できる
- ファイルベースルーティング機能が搭載されている
- ゼロコンフィグ機能が搭載されている
それでは、順番に解説します。
画像やレンダリングを最適化できる
Next.jsは画像やレンダリングを最適化できるため、ユーザーにとって高速かつ効果的なWeb体験を提供しています。
〈Next.jsの特徴〉
- イメージコンポーネントを活用することで、手軽に画像を最適化できる
- 遅延読み込みもサポートしている
- プリフェッチングとプリレンダリングの機能が搭載している
Next.jsの画像やレンダリングの最適化機能を活用することで、Webページの読み込み速度やパフォーマンスを向上させられます。
ユーザー体験の向上や検索エンジン最適化(SEO)の観点からも重要な要素となるため、Next.jsの機能を上手に活用すると効果的なウェブアプリケーションを構築できるでしょう。
ファイルベースルーティング機能が搭載されている
そもそもファイルベースルーティング機能とは、ルールに従ってファイルを配置することで、自動的にパスが作成されアクセスできるようになる機能です。
例えば、/pagesというディレクトリ内に/about.jsというファイルを作成した場合、Next.jsは自動的に/aboutのURLパスにアクセスすると、そのファイルの内容を表示します。
Next.jsのファイルベースルーティング機能は、使いやすさと柔軟性を兼ね備えており、開発者は煩雑なルーティング設定の手間を省きながら、直感的でスマートなページナビゲーションを実現できます。
この機能は、Next.jsが効率的なウェブアプリケーション開発に貢献する一つの要素です。
ゼロコンフィグ機能が搭載されている
ゼロコンフィグ機能とは、名前のとおり面倒な設定(コンフィグ)が不要という機能です。開発者が複雑な設定ファイルの作成やセットアップの手間を省けるといったメリットがあります。
通常、新しいプロジェクトを開始する際には、設定ファイルを作成して各種設定を行わなければなりません。
しかし、ゼロコンフィグ機能があれば、複雑な設定を行わずに最小限の設定で進められるため、素早く開発に取り組めます。開発者はコーディングに集中できるので、フレームワーク自体のセットアップに時間を費やす必要がなくなるでしょう。
その他フレームワークとの関係性
ここでは、次のフレームワークとの関係性について詳しく解説していきます。
- Reactとの違い
- jQueryとの違い
それぞれ順番に見ていきましょう。
Reactとの違い
Reactは、JavaScript言語を用いたWebサイト上のUIを構築するためのライブラリで、Next.jsはReactをベースに開発されています。
Reactをベースに開発されたため、中にはNext.jsとの違いがわからない方もいるでしょう。
Reactと比較すると下記のように3つの違いがあります。
React | Next.js | |
サーバ機能の有無 | ・UIの構築や更新に特化・サーバーサイドの処理やレンダリングは行わない | ・サーバーサイドレンダリング(SSR)やAPIルートなどのサーバー機能を提供・初期表示の高速化やSEOが向上する |
アプリケーションフレームワークかViewのライブラリか | ・UIのコンポーネントツリーを効率的に作成・更新するための仕組みを提供 | ・Reactに加えて、ルーティング、サーバサイドレンダリング、スタイルのサポートなど、フルスタックなウェブアプリケーション開発に必要な機能を提供 |
部分導入が可能かどうか | ・部分的な導入が可能・既存のUIにReactコンポーネントを組み込むことで、パフォーマンスや再利用性の向上などの利点を享受 | ・新しいプロジェクトの構築に使用されるのが一般的・すでにサーバサイドレンダリングやルーティングなどの機能が組み込まれており、一からプロジェクトを構築する際に使用される |
ぜひ参考にしてみてください。
jQueryとの違い
Next.jsjQueryは異なる利用シーンに特化しているため、関連性はほとんどありません。
以下にそれぞれの特徴や利用シーンを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
〈Next.jsの利用シーンと特徴〉
- Next.jsはReactベースのフレームワークであり、フルスタックのウェブアプリケーション開発に適しています。
- サーバサイドレンダリングやルーティング、データフェッチングなど、多くの機能が組み込まれており、大規模なプロジェクトやモダンなウェブアプリケーションの構築に適しています。
- 初期表示の高速化やSEOの向上など、パフォーマンスと効率性を重視する場合に有利です。
〈jQueryの利用シーンと特徴〉
- jQueryはJavaScriptのライブラリであり、主にブラウザ上でのDOM操作やイベント処理、アニメーションなどに使用されます。
- シンプルなウェブサイトや小規模なプロジェクト、既存のプロジェクトにおける要素の追加や修正に便利です。
- クラシックなウェブ開発の手法に特化しており、最新のフロントエンド開発手法やモダンなフレームワークとは異なるアプローチを持っています。
Next.js のメリット
Next.jsのメリットは次の2点です。
- 環境構築がしやすい
- アプリケーションを簡単に拡張できる
それぞれ順番に解説していきます。
環境構築がしやすい
Next.jsは環境構築がしやすく、その理由として挙げられるのが、主に以下の4つです。
- ゼロコンフィグの原則に基づいて設計されているから
- 統合された開発サーバーが備わっているから
- Create Next Appが提供されているから
- ドキュメントとコミュニティを保持しているから
ゼロコンフィグは、特定の設定や環境変数などの煩雑な設定を行わずに、すぐにプロジェクトを開始できる機能です。
Next.jsにはデフォルトの設定が用意されており、開発者が手動で設定する必要がないため、スムーズに環境を構築できます。
また、開発サーバーが備わっているため、プロジェクトの開発やテストをローカル環境で簡単に行えます。開発サーバーは自動的に変更を監視し、ファイルの更新や変更を検知するため、リアルタイムのプレビューが可能です。
アプリケーションを簡単に拡張できる
アプリケーションを簡単に拡張できる理由は、下記のとおりです。
- コンポーネントベースのアーキテクチャを活用している
- サードパーティのライブラリやプラグインを利用している
- APIとの統合を簡単にするための機能を提供している
Next.jsはReactベースのフレームワークであり、Reactのコンポーネントベースのアーキテクチャを活用しています。各コンポーネントは独立しており、機能や外観を自由に変更・追加することができるため、アプリケーションの拡張が容易です。
Next.jsは、サードパーティのライブラリやプラグインの利用をサポートしています。多くの有用なライブラリやプラグインがNext.js向けに開発されており、アプリケーションの機能や機能性を追加できます。
また外部のAPIとの連携を容易にするための機能を提供しているのも理由のひとつです。外部のデータソースやマイクロサービスとの通信やデータの取得、更新が簡単に行えます。
Next.js のデメリット
Next.jsのデメリットは下記の2点です。
- 記法に依存しやすい
- 開発状況に左右される
それぞれ詳しく解説していきます。
記法に依存しやすい
Nezt.jsは、次の理由から記法に依存しやすいのが特徴です。
- JSXの使用
- 特定のフォルダ構造やファイル命名規則
- 特定のライフサイクルメソッドの使用
Next.jsはReactをベースとしており、JSX(JavaScript XML)という記法を使用します。
JSXはHTMLとJavaScriptを組み合わせた記法であり、コンポーネントのレンダリングやイベントの処理などを行う際に使用されます。
開発者は直感的なコーディングとコンポーネントの再利用性を実現できますが、特殊な構文を理解し、適切に使用しなければなりません。初めてJSXを使用する開発者にとっては学習コストがかかることもあるでしょう。
また、Next.jsには特定のフォルダ構造やファイル命名規則があります。自動的にルーティングやビルドが行われますが、一部の開発者にとっては制約となる場合があります。
開発状況に左右される
Next.jsは、オープンソースのフレームワークであり、定期的なアップデートと改善が行われており、開発状況に左右されるというデメリットも存在します。
- 新機能の追加と変更
- ドキュメンテーションの変更
Next.jsはアクティブな開発コミュニティを持ち、定期的に新しい機能や改善が追加されます。
開発者はより効果的な開発手法や新しいツールを利用できますが、新機能の追加や変更は、既存のプロジェクトに影響を与えることもあるでしょう。
また、開発状況に合わせて、Next.jsの公式ドキュメントも更新されます。新しい機能や変更に関する情報やガイドラインが提供されますが、その反面、古いバージョンのドキュメントが利用できなくなることがあるため、注意が必要です。
Next.jsの将来性
AIが発達している中、Next.jsの将来性について気になる方もいるでしょう。
ここではNext.jsが普及した背景から、現在の状況を参考に考察しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Next.jsが普及した背景
Next.jsは、近年急速に人気を集めているフロントエンドフレームワークです。その普及には、主に以下3つの背景要因があります。
サーバーサイドレンダリングの需要の高まり
フロントエンド開発の効率化
強力なエコシステムとサポート
近年、ユーザーエクスペリエンスの向上とパフォーマンスの最適化が重視されています。
Next.jsはデフォルトでSSRをサポートしており、Reactと組み合わせることで効果的なサーバーサイドレンダリングを実現できるでしょう。
Next.jsを採用する企業は多い
Next.jsは、NetflixやSpotify、Uberなどのネット企業によって利用されています。
大手企業に採用されている理由は下記の2点です。
- コミュニティの活発さ
- 成熟したエコシステム
Next.jsは活発な開発コミュニティを持っており、コミュニティの開発者や貢献者は、フレームワークの改善や新機能の追加に尽力しています。
そのため最新の技術やトレンドに素早く対応できるだけでなく、セキュリティの強化やバグ修正なども継続的に行われているのです。
またNext.jsでは、公式ドキュメントやチュートリアル、サードパーティのライブラリやプラグインなどが利用可能です。企業はエンジニアのスキルセットとリソースの最大限の活用を図れるでしょう。
就職・転職におけるNext.jsの需要
近年、Webアプリケーションの需要が増えているため、ユーザーエクスペリエンスの向上や大規模プロジェクトにおいて重宝されるでしょう。Next.jsの知識や経験を持つことは就職・転職において有利であり、求人市場でも注目されています。
また、日々技術は進化しているため、次世代のWeb開発において競争力を持ちたい場合はNext.jsの理解と経験を積むことがおすすめです。
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