自社開発のメリット・デメリットは?優良企業を見分けるポイントや受託との違いも解説
目次
- 自社開発とは?受託開発との違い
- 自社開発の5つのメリット
- スケジュール調整がしやすい
- 企画から携われる
- コミュニケーションがとりやすい
- ユーザーからの生の声が聞きやすい
- ヒットすれば社内評価が上がる
- 自社開発の5つのデメリット
- スキルが偏る
- 社外の人脈が作りにくい
- 利益が出なかった時のリスクが大きい
- I T未経験者の入社が難しい
- モチベーションを持続させるのが難しい
- 自社開発企業に必要なスキル
- 対応力の速さ
- IT関連の情報収集力
- ニーズを正確に捉え柔軟に変化させる力
- アイデア力
- 自社開発している優良企業を見分ける3つの方法
- 自社開発している製品の利益を確認する
- 口コミサイトなどで評判をリサーチする
- 受託開発も行なっているか確認する
- 自社開発企業への転職を成功させたいならシーカーズポートへ!
「自社開発のメリットやデメリットとは?」
「自社開発に必要なスキルは?」
このような疑問をお持ちではありませんか。
自社開発のメリットは、システムを企画する段階から携われる点です。自社内で開発するため、企画・立案からシステムを開発するまで一連の業務に携わることができます。一方、IT業界未経験者の採用は難しいかもしれません。スキルがものを言う世界のため、全くITの知識や経験がないと力を発揮できないでしょう。
本記事では自社開発のメリットやデメリット、必要なスキルの解説をします。IT業界での転職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
自社開発とは?受託開発との違い
自社開発とは、企業が自社で提供するサービスや製品の企画・設計・開発・運用までを行うことです。
自社開発には、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
- 企業内で利用するシステムを開発する自社開発
企業内で利用する業務システムや基幹システムなどの開発を行うものです。他部署とも連携しながら、企業の業務効率化や生産性向上に貢献します。
- 企業外のユーザーが利用するシステムを開発する自社開発
Webサービスやスマートフォンアプリなどの開発を行うものです。顧客のニーズに沿ったシステムを構築して、企業のブランディングや売上拡大に貢献します。
自社開発の5つのメリット
自社開発のメリットは、主に以下の5つです。
- スケジュール調整がしやすい
- 企画から携われる
- コミュニケーションがとりやすい
- ユーザーからの生の声が聞きやすい
- ヒットすれば社内評価が上がる
それぞれ見ていきましょう。
スケジュール調整がしやすい
自社開発のメリットは、業務のスケジュール調整がしやすい点です。スケジュール調整を社内で完結できるので、連携が取りやすく柔軟な対応ができるでしょう。
仮にシステム開始予定日に運用開始が難しかったとしても、多少の融通が効くことも利点です。
一方で受託開発はクライアントありきで日程を決めるため、スケジュール調整の融通が利きにくいです。システムの納期に間に合わないとクライアントに損害が発生するリスクがあるため、深夜まで働いたり、休日出勤を強いられたりすることがあります。
企画から携われる
自社開発では、自社でアイデアを出して形にできる点もやりがいです。企画・立案から携わることができるため、自分が考えた発想が社内や外部クライアントの役に立つことで、やりがいを感じられるでしょう。
一方で受託開発の場合は、外部に依頼して開発を行ってもらうので、開発から関与することはできません。そのため、自社独自のサービスを提供することは難しいでしょう。
コミュニケーションがとりやすい
自社開発は社内でプロジェクトを立ち上げるため、基本的にチームメンバーは同僚となり、コミュニケーションが取りやすい点もメリットです。仮にシステムの不具合や変更があったとしても、社内でスムーズに調整でき、改善スピードを速められるでしょう。
受託開発の場合は外部とのやり取りがメインになるため、電話やメール、チャットツールなどを用いてレスポンスを待つ時間が発生します。
ユーザーからの生の声を聞きやすい
自社開発では、ユーザーから直接操作性や機能性のフィードバックを受けることができます。ユーザーの声がダイレクトに届くので、システムの改善をスピーディに行える点がメリットです。
受託開発はシステムをクライアントにリリースしてから、その先のエンドユーザーが使うため、システムの評価を直接聞くことができません。
ユーザーからの声を直接聞けることで、成果が出ればモチベーションのアップにつながるでしょう。
ヒットすれば社内評価が上がる
自社開発の場合はシステムがヒットすれば、直接入る利益が多くなります。組織で活動した業務で成果を出すと、関わったメンバーで喜びを分かち合えるのは魅力です。
個人では社内評価が上がることで昇進にもつながりやすくなるでしょう。
受託開発は仮にシステムがヒットしたとしても、一般的に評価を受けるのはクライアントです。
自社開発の5つのデメリット
自社開発における主なデメリットは以下の5つです。
- スキルが偏る
- 社外の人脈が作りにくい
- 利益が出なかった時のリスクが大きい
- IT未経験者の入社が難しい
- モチベーションを持続させるのが難しい
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
スキルが偏る
自社開発は決まった仕事や分野のことに注力するため、スキルが偏る傾向があります。特に社内のみで使えるフレームワークやスキルに特化すると、他の会社では通用しないことがあります。
スキルが偏らないようにするには、自主的に勉強することが大事です。
社外の人脈が作りにくい
自社開発は、自社内で仕事が完結することが多く、人脈を広げにくい点がデメリットです。
受託開発は、システムに関わる複数の会社と共同で業務を行うため、人脈を広げるきっかけがあります。
自社開発で人脈を広げるためには、意識して社内外の人と交流しておく必要があります。
利益が出なかった時のリスクが大きい
長い時間と人員を要して結果を出せなかった場合、大きな損失につながります。自社開発では新しいシステムを作ることになりますから、成果を出すのは容易ではありません。
開発には複数の人員と多くの時間を費やすので、当然会社としては失敗することのリスクを大きく抱えています。
I T未経験者の入社が難しい
IT未経験者が自社開発の会社に入社するのは難しいでしょう。
新卒以外に未経験者を雇用することは、ほとんどありません。自社開発は一定のスキルを持っていることが必要だからです。
スキルを持っていたとしても、自社開発のようなエンジニアの働き方は人気が高いため、なかなか入社しづらい職種です。
モチベーションを持続させるのが難しい
自社開発は同じ業務を繰り返し行うことがあり、興味を持って仕事をすることができないと、モチベーションを保つのが難しい仕事です。
中でも幅広いスキルや知識をつけたい人にとっては、同じ作業の繰り返しは自分のやりたいことではないと思うかもしれません。
一方で、同じ作業をこなして深掘りしていきたいと考える人には向いているでしょう。
自社開発企業に必要なスキル
どのような人が自社開発企業に向いているのでしょうか。
自社開発企業に求められるスキルを解説します。
- 対応力の速さ
- IT関連の情報収集力
- ニーズを正確に捉え柔軟に変化させる力
- アイデア力
それぞれのスキルがあると転職をするときにも優位に働きます。
それでは見ていきましょう。
対応力の速さ
他社に負けないサービスを提供するためには、対応力の速さが求められます。競合が多い中で勝ち抜くには、ニーズを汲み取り早く形にして、ユーザーに提供することが重要なのです。
異なる業界から転職した場合は、IT業界のスピードの速さについていけないと感じることがあるかもしれません。
あとで「やめとけばよかった」とならないように、自分のスキルが自社開発の業界にマッチするのか、業界に精通した人やアドバイザーから助言してもらうとよいでしょう。
IT関連の情報収集力
ITに関する情報や知識を常に収集する力が重要です。情報がアップデートしやすく、スピーディに情報が変化するため、常にアンテナを張っていることが大事になります。
ITは「プログラミングだけできていればよい」という考えでは、自社開発の仕事はついていけないでしょう。
ニーズを正確に捉え柔軟に変化させる力
ユーザーのニーズを汲み取って、サービスに取り入れたり、変化させたりすることが大事です。ITの知識を豊富に持っていたとしても、クライアントのニーズに沿わないシステムを提供しては意味がありません。
ユーザーが求めているものが何か、正確に知る必要があるのです。
また、システム構築を進める中でユーザーの意向に変化がある場合には、柔軟に対応できるスキルが求められます。
アイデア力
自社開発には企画や立案する能力が重要です。顧客ニーズをどのようにして形にするか、顧客がどのようにしたら使ってくれるのか、など異なる視点を持ってアイデアを出すことが求められます。
受託開発の場合は、すでにクライアントがアイデアを決めた状態で依頼するため、自社開発ほど比重が大きく求められません。
自社開発している優良企業を見分ける3つの方法
転職するうえで、自社開発企業から優良企業を見分ける方法を3つ紹介します。
- 自社開発している製品の利益を確認する
- 口コミサイトなどで評判をリサーチする
- 受託開発も行っているか確認する
この3つを押さえておくだけでも、企業の見極めがスムーズにできるようになります。それぞれ見ていきましょう。
自社開発している製品の利益を確認する
自社開発で利益を上げていることが重要です。一見売り上げが上がっているように見えても、本業以外のビジネスで収益が上がっていることがあります。
本来利益を出すべきメインとなる事業がうまくいっていない時は、注意が必要です。
売上や利益の表面的な数字だけではなく、企業の収益構造を理解しておくことが大事なります。
口コミサイトなどで評判をリサーチする
口コミサイトで評判をリサーチして、実際働いた人がどのような評価を出しているか確認しておくとよいでしょう。
口コミサイトは匿名で投稿できるため、リアルな意見が見られやすいです。
受託開発も行なっているか確認する
自社開発以外に受託開発も行なっていることが大事です。自社開発のみで業績が悪くなってしまった場合、他の業務をやっていないとリスクが大きくなり、最悪の場合倒産につながることがあります。
例えば受託開発も同時に業務として行っていれば、主力開発の業績が落ちた場合のリスク分散になるため安心です。
優良企業かを見極めるうえでの判断材料にするとよいでしょう。
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本記事では、自社開発のメリットやデメリット、必要なスキルについて解説しました。自社開発に必要なスキルは、他社に負けない対応力の速さや、ITの情報収集力が必要とされます。
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