競技プログラミングとは?メリット・デメリットや学ぶべき言語を解説
目次
- 競技プログラミングとは?
- 競技プログラミングのメリットは3つ
- スキルが早く身につく
- 仕事につながる
- 楽しくプログラミングを学べる
- 競技プログラミングのデメリットは2つ
- 実務スキルが身につくとは限らない
- 得られるスキルが偏る可能性がある
- 競技プログラミングのスキルを磨く3つの方法
- 過去問を解く回数を増やす
- マクロやテンプレートを使いこなす
- 有名な競技プログラマーの発信をチェックする
- 競技プログラミングの始め方|初心者が学ぶべき言語4選
- C ++言語
- Java(ジャバ)
- Python(パイソン)
- JavaScript
- 競技プログラミングに参加できる3つのサイトを紹介
- AtCoder.jp
- HackerRank
- TopCoder
- 競技プログラミングの経験を仕事につなげたい方はシーカーズポートがおすすめ
「競技プログラミングとは?」
「競技プログラミングを始めるメリット・デメリットは?」
プログラミングに関心のある方の中には、上記のような疑問を感じたことのある人もいるのではないでしょうか。競技プログラミングは、与えられた問題をプログラミングで解く競技です。楽しくプログラミングを学べたり、スキルが早く身についたりします。しかし、実務スキルが身につくとは限らず、得られるスキルが偏る可能性があるでしょう。
本記事では、競技プログラミングの特徴やメリット・デメリット、スキルを磨く方法を解説します。競技プログラミングに興味がある方は最後までお読みください。
競技プログラミングとは?
競技プログラミングとは、与えられた課題をプログラミングで解決する競技のことです。主に、プログラムの作成時間やプログラムの性能を競い合います。2時間程度で終わるものや1日かけて競い合うもの、競技内容もさまざまです。
競技は課題の正解数が多い人が勝利し、正解数が同じ場合は、問題を解くスピードが重要になります。競技のジャンルは、AIやゲーム、データマイニングなど幅広く、自分がやりたいジャンルを選ぶことが一般的です。
競技プログラミングのメリットは3つ
ここでは、競技プログラミングのメリットを3つ紹介します。
- スキルが早く身につく
- 仕事につながる
- 楽しくプログラミングを学べる
競技プログラミングを学ぶメリットを理解することで、自身にとって競技に参加する価値があるかどうかの判断ができます。競技プログラミングをやってみたい方は、確認しましょう。
スキルが早く身につく
競技プログラミングは、技術スキルを短期間で効率的に習得する手段になります。
競技では、限られた時間内に問題を解かなければならず、参加者は自身の知識とスキルをフル回転させなければなりません。多様な問題を解決するためにプログラミングスキルを磨くことになるので、結果としてプログラミング技術が早く上達するでしょう。
また、自身の解法を他者と比較することで、新たな視点やアプローチを学べます。
仕事につながる
競技プログラミングを行うことで、その後の仕事につながる可能性があります。
実際、Googleでは「Google Code Jam」と呼ばれているプログラミングコンテストを開催しています。コンテストに入賞できれば、プログラマーとして注目される可能性があるでしょう。
また、2018年に開催された「ドワンゴの挑戦状」というコンテストは、仕事につながるとエンジニアの中では話題のコンテストでした。業界で注目されているコンテストに入賞することで、新しい仕事につながる可能性が高いです。
楽しくプログラミングを学べる
競技プログラミングは、楽しくプログラミングを学べる点がメリットです。
プログラミングの問題解決をゲームのように挑戦でき、ただ学ぶだけではなく楽しみながらスキルを習得できます。さまざまな難易度の問題を解くことで、達成感や自己成長を感じられるでしょう。
また、同じ課題に取り組む仲間との協力や競争は、やる気を引き出し、学習効果を高めます。競技プログラミングはただスキルを身につけるだけではなく、学ぶこと自体が楽しくなります。
競技プログラミングのデメリットは2つ
一方で、競技プログラミングにはデメリットもあります。
主なデメリットは以下の2つです。
- 実務スキルが身につくとは限らない
- 得られるスキルが偏る可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
実務スキルが身につくとは限らない
競技プログラミングのデメリットは、実務スキルが身につくとは限らない点です。
実際に実務でプログラミングをする際は、業務知識や実務経験などが求められます。競技プログラミングで知識が得られても、実務経験を積めるわけではないことを覚えておきましょう。
得られるスキルが偏る可能性がある
競技プログラミングは、得られるスキルが偏る可能性があります。
プログラミングに必要な知識は、アルゴリズムだけではなく、言語スキルやITの基本的な知識、コミュニケーションなどが複合的に求められます。
プログラミングのスキルがあり、競技プログラミングのコンテストで優勝しても、優秀なプログラマーとはいえません。プログラミングを仕事にしたい方は、スキル以外にも、コミュニケーションスキルや一般常識などを身につけましょう。
競技プログラミングのスキルを磨く3つの方法
競技プログラミングをやりたいと考えても、練習方法がわからず、スキルを磨くまで至らない場合もあるでしょう。
ここでは、スキルを磨く方法として以下の3つを紹介します。
- 過去問を解く回数を増やす
- マクロやテンプレートを使いこなす
- 有名な競技プログラマーの発信をチェックする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
過去問を解く回数を増やす
競技プログラミングのスキルを磨く有効な方法の一つは、コンテストの過去問をたくさん解くことです。
過去問を解くことは、大学受験や検定試験などさまざまな試験で有効な方法です。一度解いた問題があると、問題を解くスピードが早まり、コンテストにも有利になります。
問題を解くスピードが早いと、コンテスト中にも余裕が生まれ、ミスなく解き進められるでしょう。
マクロやテンプレートを使いこなす
競技プログラミングでは、マクロやテンプレートを使いこなすことが大切です。マクロを使うことで、文字列を置き換えたり、文字を短縮したりできます。
ネット上には、言語に合わせたテンプレートが公開されています。マクロやテンプレートを使いこなせれば、問題を解くスピードが上がり、コンテストの順位もアップするでしょう。
有名な競技プログラマーの発信をチェックする
競技プログラミングで有名なプログラマーの発信でスキルを磨くことが可能です。
競技プログラマーのブログやTwitterなどのSNSでは、コンテスト後、問題の解き方について発信している場合があります。有名なプログラマーの解き方をみて、新しい解き方を取り入れましょう。
競技プログラミングの始め方|初心者が学ぶべき言語4選
ここでは、競技プログラミングを始める際に学ぶべき言語を4つ紹介します。
まずは自分がやりやすい言語から取り組むことがおすすめです。
- C++言語
- Java(ジャバ)
- Python(パイソン)
- Java Script
それぞれの言語の特徴を解説します。
C ++言語
C++言語は、競技プログラミングで主流となっているプログラミング言語です。
他の言語と比べ、実行速度が速く、スピードが求められるソフトに使われます。
C++言語はC言語基に開発された言語で、C言語の上位互換といえる言語です。
そのため、先にC言語を習得してからC++言語を学ぶことも一つの方法です。
Java(ジャバ)
競技プログラミングでは、JavaとC++が主に使用されるプログラミング言語として一般的です。
Javaに慣れている方は、競技プログラミングでも同じJavaを活用するケースがよく見られます。Javaの実行速度は、C++言語に比べて少し遅いです。
複数の操作を行えるメソッドが利用できるため、競技プログラミングでも非常に便利な言語といえます。
Python(パイソン)
Pythonは、最近競技プログラミングの世界で使用される頻度が増しているプログラミング言語です。
使用頻度が高まった理由には、機械学習やデータ分析などの領域でPythonが活用されており、学習者の間で需要が高まっている事情があります。
競技プログラミングの経験を、実際の業務にも生かしたいと考える方が多いことを示唆しています。
Pythonの実行速度はC++言語と比べると遅いですが、コードはシンプルで理解しやすいため、プログラミング初心者におすすめの言語です。
JavaScript
JavaScriptは、WebサイトやWebサービスの開発でよく用いられる言語です。
C++言語やJavaと比較すると速度が遅く、競技プログラミングにはあまり適していないと考えられていました。
しかし、アップデートによりJavaScriptは進化を遂げており、簡単にコードを記述できる、かつ実務での活用性も高いプログラミング言語です。
すべてのプログラミングコンテストがJavaScriptを対応言語としているわけではないので、参加する前に確認しましょう。
競技プログラミングに参加できる3つのサイトを紹介
競技プログラミングの言語を確認し、練習ができたら、競技プログラミングに参加して経験を積みましょう。
ここでは、競技プログラミングに参加できるサイトを3つ紹介します。なお、先にも説明した「Google Code Jam」は2022年を最後に終了しました。
- AtCoder.jp
- HackerRank
- TopCoder
それぞれの特徴を解説します。
AtCoder.jp
画像引用元:AtCoder
AtCoderは、日本国内でオンライン参加可能なプログラミングサイトです。
TopCoderが英語で運営されているのに対し、AtCoderは日本語のサイトなため、英語が得意でない方でも安心して始められます。
初心者向けに練習用のページも提供されており、競技プログラミングのスキルを磨くことが可能です。また、各参加者のプログラミングスキルレベルに合わせて、適したコンテストを選ぶことができます。
そのため、初めての方でも自分に合ったコンテストに気軽に参加できるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
HackerRank
画像引用元:HackerRank
HackerRankは、開発者と企業のマッチングを主要な目的として設立されました。いつでも取り組むことができる問題や定期的にプログラミングコンテストも開催されています。
問題を解くことで企業からのオファーを獲得する可能性があるため、プログラマーを目指している方は企業へアピールできる絶好の機会です。ただし、サイトは日本語には対応していないため注意が必要しましょう。
TopCoder
画像引用元:TopCoder
TopCoderは、アメリカの企業Appirioが主催するプログラミングコンテストです。
TopCoderはただのコンテストではなく、デザイナーや開発者、データサイエンティストなど、テクノロジー専門家が集まる世界最大級のコミュニティも運営しています。
対応しているプログラミング言語は以下の5つです。
- Java
- C#
- C++
- VB.NET
- Python
毎月、Topcoder Arenaという場でプログラミングコンテストが開催され、全世界の競技プログラマーが自分のスキルを競っています。
競技プログラミングの経験を仕事につなげたい方はシーカーズポートがおすすめ
本記事では、競技プログラミングの特徴やメリット・デメリット、スキルを磨く方法を解説しました。競技プログラミングは、プログラミングスキルを早く伸ばせたり、仕事につなげたりできる可能性があります。
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