転職の二次面接のよくある質問と対策|通過率や落ちるポイントも紹介
目次
- 転職における一次面接と二次面接の違い
- 転職の二次面接で企業がチェックしているポイント
- 即戦力になるかどうか
- 社風に合う人材かどうか
- 企業のビジョンに共感しているかどうか
- 転職の二次面接で落ちやすい人の特徴6選
- スキル・経験が足りない
- 自己分析ができていない
- 企業研究ができていない
- 入社意欲が足りない
- 一次面接との回答に一貫性がない
- 前職への不満が多い
- 転職の二次面接を通過するためにやるべきこと
- 一次面接の振り返りをする
- 自己分析をする
- 企業研究をする
- 転職の二次面接でよくある質問と対策
- 弊社の志望動機を教えてください
- どうして転職しようと思ったのですか
- 長所と短所を教えてください
- 入社後はどのような仕事をしたいですか
- 何か質問はありますか
- まとめ
「転職の二次面接ではどんなことを企業はチェックするの?」
「転職活動の二次面接を通過するコツは?」
上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
企業の中には、転職で二次面接を設けているところがあり、一次面接と同様に応募者の適正をチェックします。一次面接とは担当者の立場が変わることがあるため、通過するにはしっかりと事前準備をしておかなければなりません。
そこで本記事では、転職の二次面接で企業がチェックしているポイントを解説し、二次面接で落ちやすい人の特徴や通過するコツなども紹介します。二次面接を通過するために必要なことを知りたい転職希望者の方は、ぜひ最後までご一読ください。
転職における一次面接と二次面接の違い
一次面接と二次面接では、一般的に面接の担当者が異なります。
一次面接は総務・人事部門の人が行うことが多く、応募者の基本的な経歴や職歴、スキル・資格などを中心に質問します。
一方で二次面接は、部門の責任者や役員などが面接に参加し、現場視点で応募者のさらなる適性や専門性を深く掘り下げて質問を重ねます。会社によっては、これが最終面接となるケースもあるでしょう。
一次面接を通過すれば二次面接は比較的通りやすい傾向があり、実際に弊社のデータによると二次面接の通過率は52%と半数以上となっています。
しかし半数以上が二次面接を通過しているとはいえ、裏を返せば半数近くの人が不採用となっているため、しっかりと対策することが大切です。
転職の二次面接で企業がチェックしているポイント
転職の二次面接で企業がチェックしているポイントは、主に以下の通りです。
- 即戦力になるかどうか
- 社風に合う人材かどうか
- 企業のビジョンに共感しているかどうか
あらかじめ企業がチェックしているポイントについて理解しておくことで、より効率よく二次面接の対策ができるようになるでしょう。
それでは、順番に解説します。
即戦力になるかどうか
転職の二次面接において企業が重視するのは、応募者が即戦力として機能するかどうかです。
二次面接では、一次面接で確認された基本的な資格やスキルを越えて、応募者が実際の職場環境でどれだけ効果的に貢献できるかが評価されます。
一般的に、中途採用を求めている企業は即座に業務を理解し、実行できる人材を求めています。
即戦力と見なされるためには、業界の最新動向に精通していることや、困難な状況での問題解決能力を示すことなどが重要です。
社風に合う人材かどうか
転職希望者が、自社の文化や雰囲気(社風)に合っているかどうかも企業に見られるポイントです。
企業にとって、社員がチームや組織の文化に溶け込むことは、仲間と仕事を遂行し、利益を出していくのに重要な要素となります。
仕事の技術や知識は重要ですが、社員が社風に合わない場合、チームワークや職場の雰囲気が損なわれる恐れがあります。
そのため、二次面接では一次面接よりもじっくり時間をかけて、転職希望者の考え方や求めるものを聞き出し、自社の社風に合っているかを確認するのです。
企業のビジョンに共感しているかどうか
転職の二次面接において、企業は応募者がその企業のビジョンや目標にどれだけ共感しているかも見られます。
企業にとって、単に仕事ができる人材を探すだけでなく、その企業の長期的な目標や方針に賛同し、共に成長しようとする人材を見つけることが重要です。
そのため、二次面接では会社のビジョン性についての質問をされることがよくあります。
ビジョンに共感する従業員は、よりモチベーションが高く、企業にとって価値ある貢献をすることが期待されるでしょう。
転職の二次面接で落ちやすい人の特徴6選
転職の二次面接で落ちやすいのは、主に以下のような特徴がある人です。
- スキル・経験が足りない
- 自己分析ができていない
- 企業研究ができていない
- 入社意欲が足りない
- 一次面接との回答に一貫性がない
- 前職への不満が多い
二次面接を通過するためには、落ちやすい人の特徴に自身が当てはまっていないか確認し、対策する必要があります。
スキル・経験が足りない
転職の二次面接で落ちてしまう主な原因の1つは、応募者が持つスキルや経験が求められるレベルに達していないことです。
二次面接では、一次面接を通過した応募者の中から、実際の業務との適正が高い人材を選出することを目的としています。
そのため、「即戦力にならない」「円滑に業務を進められるだけの経験値がない」などと見なされてしまうと、落とされてしまう可能性が高いです。
自分がこれまで対応してきた業務を通して身につけたスキルや実績などを、実際の体験談を交えてわかりやすくアピールしましょう。
自己分析ができていない
二次面接で落ちやすい人の特徴として、自己分析が不十分であることが挙げられます。
自己分析が不十分な応募者は、自分の経験やスキルをうまく整理できていないため、面接官に伝わるように自身をアピールすることが難しいです。
例えば、「チームで連携して業務を効率的に進められる」と自己PRしたにもかかわらず、「コミュニケーションが苦手」と弱みを回答すると、「コミュニケーションが苦手なのにチームで連携できるの?」と矛盾が生まれてしまいます。
自分が経験してきたことや得意なことなどをうまく整理し、転職理由や志望動機などに結びつけられるように準備しておきましょう。
企業研究ができていない
企業研究が十分にできていない人は、二次面接で落ちやすいです。
人事などの採用担当者が一次面接を行うのに対して、二次面接では実際に現場で働いている社員が相手となることが多いです。そのため、企業研究が不十分だと、「うちの社風とは性格が合わないのでは?」「業務内容をしっかり把握したうえで応募しているのか?」など疑念を持たれかねません。
面接へ挑む前に改めて企業のホームページなどで、企業理念や文化、製品に関することを確認しましょう。
入社意欲が足りない
入社意欲が足りないと思われることも、面接で落とされる原因の1つです。
企業は、面接を通じて応募者の仕事に対する熱意やモチベーションを評価します。入社意欲が低いと見なされると、たとえ技術的なスキルが高くても、「すぐに辞めてしまう可能性があるから採用は見送ろう」と思われかねません。
長期的に働き、自社に貢献してくれるような人材を優先的に採用する傾向があるため、「この会社に入社したい」という熱意が伝わるようにアピールしましょう。事業内容と志望動機をうまくつなげられるよう、想定回答を準備しておくと良いです。
一次面接との回答に一貫性がない
一次面接との回答に一貫性がなければ、面接官に不信感を与えてしまいます。一次面接と言っていることが矛盾してしまうと、「その場しのぎで答えを用意しているのでは?」と思われるでしょう。
準備をして面接に臨んでいないと見なされれば、入社意欲の低さを懸念されたり、計画的に行動ができない人だと認識されたりするかもしれません。
あらかじめ転職の軸を決めておき、角度は違っても本質は同じことを問う質問がきたら、回答がブレないようにしましょう。
前職への不満が多い
面接中に前職への不満が多いと、面接官にネガティブな印象を与えるでしょう。
例えば、退職した理由が人間関係の悪化が原因だったとして、前職の同僚の悪口を言ってしまうと、「対人関係を上手く築けない人」「協調性のない人」だと認識されるかもしれません。また、「なかなか昇進できなかった」「業務量が多すぎた」などという不満は、「個人のスキルが足りなかっただけでは?」と思わせてしまう要因の1つです。
結果的に、面接官が「この会社にきても不満を抱くのではないか」と懸念してしまい、不採用になり得ます。退職理由を答えるときは、「スキルアップの機会がほしい」など、自分主体の内容に言い換えるようにしましょう。
なお、退職理由の答え方については、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:「履歴書の職歴の書き方|退職・退社はどっちが正しい?退職理由ごとに記入例を紹介」
転職の二次面接を通過するためにやるべきこと
転職の二次面接を通過するためには、主に以下のようなことを事前に準備しておく必要があります。
- 一次面接の振り返りをする
- 自己分析をする
- 企業研究をする
詳しく解説します。
一次面接の振り返りをする
転職の二次面接を成功させる鍵の1つとして、一次面接の振り返りが挙げられます。
先ほどもお伝えしたとおり、一次面接での回答と一貫性がなければ、面接官から信頼性がないと判断されてしまうかもしれません。
一次面接の内容を二次面接ではより具体的に聞かれることもあるため、一次面接を振り返ることで、二次面接の深掘りされた質問にもうまく回答できるようになるでしょう。
一次面接で聞かれた内容を覚えている限りで問題ないので、メモに残しておき、改めてその内容について深い部分まで答えられるように準備しておきましょう。
自己分析をする
転職の二次面接を成功させるためには、徹底した自己分析が必要です。
求職者を絞ることを目的としている一次面接では、基本的なビジネスマナーや資格、スキルなどを重点的に見られます。一方で、二次面接では会社の雰囲気や業務内容との適正具合を見るための質問が中心です。
自己分析を行うことで、自身のキャリアの道筋や強み、得意分野などを改めて整理できるため、二次面接で深掘りされた質問に対してスムーズに回答できるようになります。
二次面接を通過するためには、自分自身を深く理解し、その強みを明確に打ち出すことが重要です。
企業研究をする
転職の二次面接を通過するためには、念入りな企業研究が欠かせません。
何度もお伝えする通り、二次面接では一次面接よりもさらに深掘りした質問をされます。事業内容はもちろん、企業理念や事業戦略なども研究し、その上で応募先企業が求めている人材にマッチしていることをアピールしましょう。
転職の二次面接でよくある質問と対策
最後に、転職の二次面接でよくある質問とその回答例を紹介します。
弊社の志望動機を教えてください
企業が志望動機を聞く理由は、入社意欲の程度や企業文化との適正を判断するためです。
この質問で重要なのは、「なぜ自社を選んだのか」という問いに対するアンサーが含まれていることです。どんなに熱心に回答しても、他社でも言えるような志望動機では、入社意欲が高いとは思われないでしょう。
企業研究で競合他社との違いを見つけて、志望している企業でなければならない理由を自分なりにまとめて用意しておく必要があります。
【回答例】
貴社の〔特定のビジョンや文化〕に深く魅力を感じています。私は〔特定のスキルや経験〕を持っており、これらを活かして貴社の〔特定の目標やプロジェクト〕に貢献したいと考えています。貴社のような革新的な環境で働くことは、私のキャリアにおいて理想的な次のステップだと感じています。 |
どうして転職しようと思ったのですか
二次面接における「転職理由」に関する質問は、面接官があなたの職業的価値観や今後のキャリア計画を理解しようとしている意図があります。
転職したい理由として現職への不満ばかり伝えると、「入社しても何かしら不満を抱えるのではないか」といったマイナス印象を与えてしまいます。転職理由は、マイナスと捉えられるような内容は避けて「転職で実現したいこと」を意識して伝えましょう。
【回答例】
私は前職で〔具体的なスキルや経験〕を身につけましたが、さらに専門的な知識を深めたいと考えています。貴社は〔特定の技術やプロジェクト〕で知られており、そこでの経験が自分のキャリア目標に合致すると感じました。 |
長所と短所を教えてください
企業が長所と短所を聞く理由は、自分のことが客観視できているかどうかを判断するためです。
長所については、あなたの能力と仕事への取り組み方やその企業にどのような価値をもたらすことができるかを見られます。一方で短所については、自己認識の高さと自己改善に対する意欲の有無を判断されます。
長所は、仕事の中でどう活かすことができるのかを説明し、短所は裏返すと長所になるということをうまく伝えられるようにするのがおすすめです。
【回答例】
長所:私の最大の長所は問題解決能力です。過去には、〔具体的な困難な状況〕を解決するために、創造的なアプローチをとり、〔具体的な成功事例〕で成果を出しました。御社で働くことができたら、〔具体例〕といった場合にその長所を活かすことができると自負しています。短所:過去には、仕事に没頭しすぎてワークライフバランスを崩した経験があります。この経験から、効率的な時間管理と自己ケアの重要性を学び、現在はよりバランスの取れたアプローチを心がけています。 |
なお、面接で弱みを聞かれたときの答え方に悩んだら、以下の記事をご参考ください。
関連記事:「弱み 面接」
入社後はどのような仕事をしたいですか
二次面接での「入社後にどのような仕事をしたいか」という質問は、あなたのキャリア計画とその企業での将来像を理解することが主な目的です。
働くうえでのキャリア計画やビジョンが自社の事業や業務と合っているかを確認し、長期的に貢献してくれる人材かどうかを見ています。熱意を持って、自分の能力と企業のニーズを結び付けることが重要です。
【回答例】
入社後は、私の〔特定のスキルや専門知識〕を活かして、〔特定の部門やプロジェクト〕に貢献したいと考えています。私の経験が貴社の〔目標や現在の課題〕に対して有効だと思い、具体的には〔どのような貢献をするか〕を目指しています。 |
何か質問はありますか
逆質問は、面接官に対して自身の企業に対する深い関心や、その職場で働くことへの真剣な姿勢を示す機会です。
疑問や興味関心などを素直に伝えると、面接官に熱意があることをアピールできるため、おすすめできます。
【回答例】
● 「貴社の現今後数年間の主な目標は何ですか?また、これらの目標に向けて、貴社はどのような 戦略を取っていますか?」 ● 「チームワークを促進するために特別な取り組みがありますか?」 ● 「新規顧客の獲得を行う上で、御社ではどのような方法で集客を図っていますか?」 |
なお、逆質問で何を聞けばいいか悩んだら、以下の記事をご参考ください。
関連記事:「二次面接 逆質問」
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本記事では、転職の二次面接で企業がチェックしているポイントを紹介し、二次面接で落ちやすい人の特徴や通過するコツなども解説しました。二次面接では、「即戦力として働いてくれるかどうか」「社風に合うかどうか」などを一次面接の時よりも厳しくチェックされます。
志望動機や転職理由など、一次面接よりも深掘りされて聞かれるため、二次面接を受ける前に改めて自己分析や企業研究を行い、一次面接の振り返りも行いましょう。
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